COLUMN
コラム
IT点呼システムを選ぶポイント
Cagou IT点呼 / IT点呼キーパー / e点呼PRO で見る、規模別ガイド
IT点呼システムを検討するとき、真っ先に迷うのが「どの製品を選ぶか」。 ネット検索すると数十製品が並び、比較表を眺めても違いが見えにくい—— そんな声をよく聞きます。 結論から言えば、国交省認定を受けた主要製品の「基本性能」はほぼ同じです。差が出るのは料金体系、追加サービス、そして提供会社の背景。 本コラムでは、新生物流が自社運用と販売代理店として実際に扱っている3製品(Cagou IT点呼 / IT点呼キーパー / e点呼PRO)を題材に、自社に合う1本を見極める3つのポイントをお伝えします。
CONCLUSION
まず、結論
国交省認定の3製品はどれを選んでも、基本性能に大差はありません。
対面点呼同等の効力・アルコール検知器連携・クラウド記録保管—— こうした基本機能は、国土交通省の認定要件を満たしている時点で どの製品も横並びです。 「A社は対応しているがB社は非対応」という分かりやすい優劣はあまりありません。
ただし、本人認証の方式は製品により異なります。国交省認定要件を満たす認証方式には「顔認証」「動脈認証」「免許証・マイナンバーカードなどのIC読取」など複数あり、どれを採用しているかで現場の使い勝手が変わります。 具体的には Cagou と e点呼PRO は顔認証、 IT点呼キーパーはカード認証を採用しています。
ではどこで差が出るのか? それは①料金体系 ②機能の組み合わせと追加サービス ③提供会社の背景・サポートの3点です。 この3点を自社の状況に照らして判断すれば、どの製品が合うかは意外とすぐに見えてきます。
3 POINTS
選ぶときの3つのポイント
PRICING
料金体系
IT点呼システムの料金は「拠点あたり月額」「人数カウント制」「点呼回数ベース」の3タイプに大別されます。自社の拠点数・人数・運用パターンによって、同じ製品でもコスト差が2〜3倍変わることも。見積もり金額だけでなく「増員した時」「拠点を増やした時」にどう変動するかを必ず確認してください。
FEATURE
機能・追加サービス
基本機能(IT点呼・クラウド記録・顔認証・アルコール連携)は3製品ほぼ同等です。差が出るのは「事業者間遠隔点呼の対応」「自動点呼の対応方式(同システム内 or 別機器)」「携帯電話手配などの付随サービス」。自社が将来使う予定の機能で対応可否が変わるので要注意。
COMPANY
会社の背景・安心感
点呼システムは10年・20年と使い続けるもの。機器が壊れた時、制度改正があった時、会社が倒産していたら困ります。提供元の企業規模・資本背景・業界シェア・サポート体制は「長期安定運用できるか」の重要指標。単なる値段比較では見えない安心感の差があります。
COMPARE
取扱3製品の早見表
| 項目 | Cagou IT点呼 | IT点呼キーパー | e点呼PRO / セルフ |
|---|---|---|---|
| 提供会社 | 株式会社コア(上場企業) | テレニシ株式会社(ソフトバンクG) | 東海電子株式会社(アル検大手) |
| 料金体系 | 月平均点呼回数ベース(年¥30,000〜) | 月額制(初期¥10万+¥1万/拠点) | 要問合せ(運輸安全PRO統合) |
| 拠点増設時のコスト | ◎ 変わらない(同一ライセンス内) | △ 拠点ごとに月額加算 | △ 拠点ごとに設計 |
| 自動点呼 | ○ 同システム内で対応 | ○ 2026年4月国交省認定取得 | ◎ 認定ロボット「e点呼セルフ」(別購入) |
| 事業者間遠隔点呼 | ○ 対応 | × 非対応 | ◎ 対応(点呼センター化可能) |
| 本人認証方式 | 顔認証 | カード認証(IC読取) | 顔認証 |
| アルコール検知器連携 | 各社機器に対応 | 各社機器に対応 | ◎ 自社製品(ALC-PROⅡ等)と完全統合 |
| 導入実績 | 中小〜中堅を中心に拡大中 | 3,300社・9,300拠点(シェアNo.1) | アル検業界首位のユーザー基盤 |
※料金・実績は各社公式サイト公表値(2026年4月時点)。条件・オプションにより変動します。 ◎=特に強み / ○=対応 / △=条件付き対応 / ×=非対応
Cagou IT点呼
多拠点でも料金据え置き、運転手が使いやすいタブレット型
STRENGTH
強み
- ・提供元は上場企業の株式会社コア、倒産リスクが低く長期運用に安心
- ・タブレット運用でシンプル、運転手への教育コストが小さい
- ・本人認証は顔認証、タブレット内蔵カメラでスムーズ
- ・料金は年間ライセンス、追加費用なし
- ・複数拠点(営業所・車庫・第2車庫)に設置しても料金が変わらない
- ・自動点呼にも対応、分散設置で点呼待ちを解消できる
CAUTION
注意点
- ・料金は月平均点呼回数に応じた設定のため、1拠点にドライバーが多く集中する大所帯だとランニングコストが割高になりやすい
- ・小規模〜中規模の事業者や、拠点を分散している事業者に向く
POINT
Cagouの一番の武器は、「1ライセンスで複数拠点にタブレットを置ける」こと。本社+営業所+車庫の3箇所に設置しても追加料金がかからないため、 自動点呼導入時に起こりがちな「点呼待ちの行列」を設置台数を増やすだけで解消できます。 小人数・多拠点の会社にとっては、これ以上ないほど相性が良い設計です。
IT点呼キーパー
ソフトバンクグループ、業界シェアNo.1の総合クラウド点呼
STRENGTH
強み
- ・提供元のテレニシはソフトバンク100%出資の完全子会社、経営基盤が盤石
- ・ソフトバンクグループとして携帯電話事業も手掛けているので、遠隔地点呼に必要な回線・携帯端末の手配までワンストップ
- ・導入社数3,300社・9,300拠点以上、シェアNo.1クラスの信頼感
- ・国交省補助金対象機器に累計9回認定、制度対応の追従が早い
- ・2026年4月に業務前自動点呼機能リリース、国交省認定取得済
- ・本人認証はカード認証(IC読取)、顔認証と違いマスク着用や照明条件に左右されにくく誤認識が少ない
- ・シンプルな月額制(初期¥10万+拠点あたり月¥1万)
CAUTION
注意点
- ・グループ内遠隔点呼には対応しているが、事業者間遠隔点呼(別法人同士での点呼受委託)には非対応
- ・点呼BPOのように他社の点呼を請け負う用途・「点呼センター化」を目指す場合は他製品を検討
POINT
IT点呼キーパーの真骨頂は、「点呼システム+携帯回線+端末調達」をソフトバンクグループ内でまとめられること。 新しい営業所を立ち上げるとき、通信回線と携帯電話の手配まで一社で完結するのは大手グループならでは。 拠点展開・全国ネットワーク運用を考えている会社には、この付加価値が効いてきます。
e点呼PRO / e点呼セルフ
アル検でおなじみ東海電子のソフト&ハード一体設計
STRENGTH
強み
- ・提供元の東海電子は、運送会社なら誰しも知っているアルコールチェッカーの老舗
- ・自社製アル検(ALC-PROⅡ / ALC-MobileⅢ)と自社製点呼システムの完全統合、iPhoneとMacのようなソフト&ハード一体設計
- ・接続不良・認識エラー・連携トラブルが圧倒的に少ないのが現場で実感できる強み
- ・IT点呼・対面・電話・遠隔・車庫IT・旅客IT・スマホ点呼にマルチ対応
- ・本人認証は顔認証、なりすまし防止に強い
- ・事業者間遠隔点呼に標準対応、点呼センター化が可能
- ・自動点呼ロボット「e点呼セルフ(Kebbi Air / Type ロボケビー)」は国交省認定(JM25-002)
- ・e点呼セルフは無料レンタル試用制度あり、導入前に実機検証できる
CAUTION
注意点
- ・自動点呼は別システム「e点呼セルフ」として別途購入が必要
- ・e点呼PROは運輸安全PROプラットフォームの一部なので、 関連製品(運転者台帳・飲酒管理・健康管理)との組み合わせで本領発揮
- ・既に他社アル検を大量導入している会社は、統合メリットが薄まる
POINT
AppleがiPhone・Mac・iPadを一社で設計しているからこそ動作が安定するように、 e点呼PROは「同じ会社が作ったアル検+点呼システム+自動点呼ロボット」という一気通貫の設計思想が売りです。 他社製アル検と点呼ソフトを組み合わせると時々起きる 「アル検の数値が読み込めない」「認識がズレる」といった現場トラブルが激減し、 運行管理者のストレスが大きく減ります。
規模・目的別のオススメ早見
「どれが一番いい」ではなく「自社ならどれが一番合うか」。 事業規模・拠点構成・将来の運用計画から、最適解は自然に絞れてきます。
本社+営業所2〜3・ドライバー20名程度
多拠点・小人数の事業者
オススメ:Cagou IT点呼
「拠点を増やしても料金が変わらない」のが最大の武器。自動点呼の待ち行列を分散設置で解消でき、小規模運用なら人数カウント制のデメリットも出にくい。
拠点10以上・ドライバー100名超
全国展開・大規模事業者
オススメ:IT点呼キーパー
シェアNo.1の実績と運用ノウハウ。ソフトバンクグループとして携帯電話手配までワンストップ対応してくれるので、遠隔地営業所の整備が圧倒的に楽。国交省補助金対象機器の認定実績(累計9回)も安心材料。
アル検と点呼システムを同時に刷新したい
アルコールチェッカーをこれから導入 or 更新する事業者
オススメ:e点呼PRO & e点呼セルフ
アル検で業界をリードしてきた東海電子の「ソフト&ハード一体設計」が光る場面。Apple的な「自社製アル検 × 自社製点呼システム」の組み合わせで接続不良・認識エラーが圧倒的に少ない。事業者間遠隔点呼の「点呼センター化」にも強い。
子会社・関連会社の点呼を1箇所に
グループ会社間で点呼を集約したい事業者
オススメ:e点呼PRO
事業者間受委託・承認・複数企業間の点呼計画作成に標準対応。グループ会社の点呼を本社に集約する「点呼センター化」が設計思想として組み込まれているので、制度改正にも強い。
OUR SUPPORT
当社の導入支援サービス
新生物流は3製品すべてを自社でも運用しており、 販売代理店としての取扱実績があります。 「どの製品がフィットするか分からない」という段階から、 製品選定・見積取得・導入設計・運用開始までを一貫してサポートします。
STEP 01
現状ヒアリング
拠点数・人数・現在の点呼運用・今後の展開計画をお聞きします
STEP 02
製品提案・見積
3製品を横並びで比較、貴社の条件で試算した見積をご提示
STEP 03
導入・運用支援
設置・初期設定・運行管理者研修・運用開始後のフォローまで対応
自社運用の経験から、「カタログには書かれない現場の使い勝手」も含めて正直にお伝えします。 比較検討の段階でも、まずはお気軽にお問い合わせください。
IT点呼システム、自社に合う1本を見極めませんか?
現場を知る運送会社が3製品すべてを取り扱い、 自社運用の経験を元に最適な製品選定をご提案します。 製品資料請求・見積取得・デモ手配まで一貫してサポート。


