COLUMN
コラム
結局どの点呼方法が
一番良いの?
7つの方式と最強の組み合わせを現場目線で解説
セミナーでよく聞かれる質問No.1がこれです。「対面、電話、IT、遠隔、自動……結局どれが一番いいんですか?」 答えは、業態や業種によります。しかし明確に言えることがあります。 一番良いのは対面点呼。一番使い勝手が良いのは遠隔点呼。 そして一番大事なのは、使えるものは全部使って点呼率100%を維持することです。
先に結論を言います
一番良い点呼方法
対面点呼
最も確実で、法的にも最も信頼性が高い基本原則
一番使い勝手が良い方法
遠隔点呼
対面と同等の効力を持ちながら、場所を選ばない
最強の組み合わせ
遠隔点呼 + 自動点呼
日中は遠隔、深夜早朝は自動で24時間カバー
人がいないなら
事業者間遠隔点呼(BPO)
自社で人員確保できないなら、外部に任せるべき
大前提:一般貨物運送事業者なら、
使えるものは何でも使って
点呼率100%を維持することが最も大切
7 METHODS
7つの点呼方式を理解する
対面点呼
FACE TO FACE
運行管理者がドライバーと直接顔を合わせて行う、最も基本的な点呼方法。
メリット
- +最も確実で信頼性が高い
- +顔色・体調を直接確認できる
- +Gマーク不要、届出不要
デメリット・注意点
- -運行管理者が常駐する必要がある
- -深夜早朝の体制確保が難しい
- -遠隔地のドライバーには使えない
電話点呼
PHONE
遠隔地にいるドライバーと電話で行う補完的な点呼方法。
メリット
- +どこからでも実施可能
- +特別な機器が不要
- +Gマーク不要、届出不要
デメリット・注意点
- -法的効力が限定的
- -顔色の確認ができない
- -アルコール検知が自己申告
- -2回連続で中間点呼が必要に
IT点呼
IT TENKO
同一事業者内で、デジタル機器を活用して行う点呼方法。Gマーク認定営業所間で実施可能。
メリット
- +デジタル機器で正確な記録
- +同一事業者の拠点間で実施可能
デメリット・注意点
- -Gマーク取得が必須
- -運輸支局への報告書提出が必要
- -Gマークを持たない事業者は使えない
遠隔点呼
REMOTE
映像・音声でドライバーを確認する点呼方法。2024年3月の告示改正で対面と同等の効力に。車内・宿泊施設からも実施可能。
メリット
- +対面点呼と同等の法的効力
- +場所を問わず実施可能(改正後)
- +中間点呼の省略が可能
- +2泊3日以上の運行指示書が不要
- +Gマーク不要
デメリット・注意点
- -運輸支局への10日前届出が必要
- -カメラ・通信環境の整備が必要
- -同一事業者内に限定
業務後自動点呼
AUTO (AFTER)
認定機器を使い、運行管理者の立ち会いなしで乗務後の点呼を自動で行う方法。
メリット
- +管理者の立ち会いが不要
- +ドライバーの待機時間を削減
- +記録が自動保存される
- +Gマーク不要
デメリット・注意点
- -認定機器の導入が必要
- -運輸支局への10日前届出が必要
- -乗務後のみ対応(乗務前は不可)
事業者間遠隔点呼
BPO REMOTE
資本関係のない別の事業者に点呼業務を委託できる制度。2025年4月から本格化。人手不足解消の切り札。
メリット
- +完全な外部委託が可能
- +夜間早朝の人員確保問題を解決
- +採用・教育コストが不要
- +Gマーク不要
デメリット・注意点
- -2ヶ月前の許可申請が必要
- -委託先の選定が重要
- -委託費用が発生する
業務前自動点呼
AUTO (BEFORE)
2025年4月から本格化。認定端末+アルコールチェッカー+体温計+血圧計によるバイタル測定が必須。異常時のみ管理者が介入。
メリット
- +乗務前の管理者負担をほぼゼロに
- +バイタル測定で健康管理も自動化
- +異常時のみ対応すればOK
デメリット・注意点
- -認定機器+体温計+血圧計が必要
- -届出が必要
- -導入コストがやや高い
COMPARISON
7方式 早見表
| 方式 | 法的効力 | Gマーク | 手続き | 場所 | 管理者 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 対面点呼 | ◎ | 不要 | 不要 | 事業所のみ | 必要 | 最も確実 |
| 電話点呼 | △ | 不要 | 不要 | どこでも | 必要 | 補完用 |
| IT点呼 | ○ | 必要 | 報告書 | 拠点間 | 必要 | Gマーク限定 |
| 遠隔点呼 | ◎ | 不要 | 10日前届出 | どこでも | 必要 | 使い勝手◎ |
| 業務後自動 | ○ | 不要 | 10日前届出 | 事業所 | 不要 | 帰庫後に |
| 事業者間遠隔 | ◎ | 不要 | 2ヶ月前許可 | どこでも | 委託先 | BPOの切り札 |
| 業務前自動 | ○ | 不要 | 認定機器+届出 | 事業所 | 不要 | NEW |
最強の組み合わせはこれだ
どんな業種・業態でも、運用しやすく法令遵守を確実にする組み合わせを3パターンご紹介します。
遠隔点呼 + 自動点呼
日中の乗務前・乗務後は遠隔点呼、深夜早朝の帰庫後は自動点呼で管理者レス。 24時間の点呼体制を最小限の人員で構築でき、最も運用しやすい組み合わせです。
事業者間遠隔点呼(BPO)
遠隔点呼をやりたくても、そもそも点呼を実施する人がいない——そんな事業者は迷わず事業者間遠隔点呼制度を使ってBPOすべきです。 採用・教育コストゼロ、欠勤リスクゼロ。プロに任せて確実に点呼率100%を維持できます。
対面 + 遠隔 + 自動 + BPO
日中は対面で直接確認、遠隔地のドライバーには遠隔点呼、帰庫後は自動点呼、夜間はBPO—— すべての方式を組み合わせることで、どんな運行パターンにも対応する万全の点呼体制を構築できます。使えるものは全部使う。それが点呼率100%への最短ルートです。
2028
免許更新制の初回審査に向けて
2028年に予定されている5年更新制の初回審査では、点呼記録の適正な保存が重要な評価項目になります。 紙の記録簿では改ざんの可能性を排除できず、検索性も低い。 今からデジタル化に着手し、監査に耐えうる記録体制を構築しておくことが不可欠です。
「規程・体制・記録」の三位一体の準備が必須。 直前での対応は不可能です。今すぐ着手してください。
御社に最適な点呼の組み合わせをご提案します
17営業所の点呼を受託し、30社以上の点呼機器導入をサポートしてきた新生物流が、 運行パターン・業種・人員体制に合わせた最適な点呼方法をご提案します。


