新生物流有限会社

一般貨物自動車運送事業・倉庫事業

4t車なのに何で4t積めないの?

約3分

最大積載量

よくお客様に「4t車なのに何で4t積めないの?」と質問されます
私も、新人の頃なんでだろう?と思ってました。
単純に車種によって最大積載量が決まっているだけでもしかしたら4t車で4t積載できる車両がこの世に存在する可能性はあります。そもそも4t車と言う通名は、10t車より小さく2t車より大きい車種が4t車と言う通名になっていると思いますが、正確には中型車を指していると思われます。現在一般的な中型車は、車両総重量8t未満最大積載量5t未満の車両が用いられています。最大積載量が5t未満だから4t積載できるでしょ?って事なんですが最大積載量が増加すると車両総重量も比例します
例えば、最大積載量が5tの場合車両総重量が、前回免許制度で説明した通り、最大積載量=車両総重量-車両重量-乗務定員になり
最大積載量が5tの場合=1人乗り車両で車両重量が2944kgとなります。キャブ+シャーシ+ボディーを2944kgで抑えるには、超超超軽量ボディー&シャーシ&キャブが必要になり、とても現在の技術だと制作出来ない事もないと思いますが、現実的には不可能と言えると思います。近年排ガス規制、安全装置の影響で車両に装備品が増え年々最大積載量が減少しています。

中型車

車両総重量8t未満最大積載量5t未満の車両が多いのは、旧免許制度に依存しています
平成19年06月01日以前に普通免許を取得されてた方は、この車両を運転可能な為多い理由だと思います
上記免許最終取得年齢は、18歳で取得したと仮定して現在29歳(平成2年生まれ)が最終取得者になりますので業界的にこの車種は年々減っていくと予想されます。
では今後の中型車はどうなるの?
免許制度の改正で現在の中型免許は、車両総重量7.5t以上11t未満、最大積載量4.5t以上6.5t未満と定義されています
実際には、新免許制度対応車種は各メーカーから販売されていますが、実際には流通はごく僅かです。
理由は、中型自動車ですが大型自動車でもあるからです。
税務区分、業務区分において中型車は大型車扱いになり、新車購入にしても大型車と大差がない為、「それなら大型車を購入しよう」となる理由です。免許制度も関係しています 大型車は普通免許保有期間3年で取得でき(中型免許は普通免許保有期間2年)
準中型免許から一発大型免許を取得できる為、準中型→中型→大型を順番に取得するより準中型→大型を選択する方が、お金も時間も節約できます。大型車料金の方が運賃も高く中型車に設備投資する企業が減っているのも理由なのかもしれません。

中型車の存在意義

しかしながら中型車は中型車で必ず必要な車両であることは間違いありません
例えば、都市部では大型車が入れない所もあり中型車が活躍します。容積が大きく重量が少ない荷物であれば輸送コストを大幅に減少する事も出来ます。今後特殊車両として活躍する車両になっていくと思います。



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